Lab.

アスリートの超集中メソッドを勉学に応用!
「爽快!集中ステップ」の集中力計測実験

3rd PARTY PROJECT 2017.04.11

メガネ型ウェアラブルデバイスのJINS MEMEと、アタマ・ココロ・カラダの状態を計測してリアルタイムで数値化するJINS MEME OFFICEアプリ。今回、JINS MEMEとJINS MEME OFFICEアプリを用いた新たな3rd party projectが実施されました。

プロジェクトは株式会社エフティ資生堂が主催するもので、予防医学研究者・医学博士の石川善樹氏監修のもと、同社のボディケアブランド「SEA BREEZE(シーブリーズ)」を用いた勉学における集中力向上メソッドを開発。さらに個別指導塾などを運営する株式会社やる気スイッチグループホールディングスの協力のもと、中学生112名(男子43名、女子69名)を対象にメソッドの検証実験を実施しました。

私たちは集中状態の作り方を教わっていない

今回の検証実験で監修を務めたのは予防医学研究者・医学博士の石川善樹氏です。石川氏は、人が勉学に臨む際の集中状態について次のように話します。

「高校受験を控える中学生の皆さんは、試験本番の最中に自らの集中力を高め、かつ、それを継続しなければいけませんよね。しかし私たち大人は『どうすれば集中状態にもっていけるのか』なんて教わったことがないから、子どもたちに教えることもできません。この実験では『集中状態』をつくり上げるメソッド『爽快! 集中ステップ』を独自に開発し、その効果の有無を検証しました」(石川氏)

石川氏曰く、検証実験のために開発された「爽快! 集中ステップ」は、なんと一流のアスリートも実践しているメソッドを応用したものなのだとか。具体的にどんなメソッドなのか、見ていきましょう。

イチロー選手にみる一流アスリートの集中ステップとは?

今も大リーグで活躍するイチロー選手は誰もが認める一流のアスリートです。「そのイチロー選手が打席に立つときの様子を注意深く見てみると、こんな行動をとっていることがわかります」と石川氏。

「バッターボックスに入る前、イチロー選手はまず『素振り』をします。彼はこれで理想のスイングをイメージしているんです。実は勉学でもイメージを持つことはとても重要で、試験のときだって同じ。うかつに問題を解き始めるのではなく、どういう手順で行うか、何分間で何問目まで解くかなど、事前にシミュレーションすることで集中状態に入りやすくなるんです」(石川氏)

素振りをしてから左バッターボックスに入ったイチロー選手は、右腕を投手の方向に伸ばし、右手に持った持った垂直の方向に立たせてから、バットの先端のはるか向こうのほうを見つめます。

「投手と勝負する直前、イチロー選手はセンター方向に目を向けます。人のカラダは遠くを見ると緊張するようにできており、イチロー選手は自らにプレッシャーをかけているんです。さらにその直後、イチロー選手は左手グラブの手首付近のにおいを嗅ぐ……。実はグラブにはグレープフルーツの香水が振りかけられていて、この香りがリラックス効果をうながしているのです」(石川氏)

ストレスとリラックスによって生み出す超集中状態

「脳にストレスを与えた後、リラックス感を得ると集中力が高まる」ということは、ハーバード大学医学部教授Herbert Bensonの研究により、科学的にも立証されています。まずはアスリートが超集中状態に入るための3つステップを見てみましょう。

アスリートが実践している手順

STEP1.内からストレスをかける

まずは、強くゴールイメージを頭の中で描き、精神的に奮い立たせていく一流アスリート。内側から心拍数を上げ興奮させることで、ストレスをかけていきます。

STEP2.外からストレスをかける

次に、身体的にも強いプレッシャーを事前に与えることで、興奮状態へと入っていきます。外側から心拍数を上げ刺激することで、ストレスをかけていきます。

STEP3.リラックスする

最後に最も大切なステップとして、心拍数を下げリラックスします。ストレスとリラックスの両方がバランスよく高く保たれていることで、「質の高い集中(=FLOW)」状態へと入ることができます。

「脳に心理的・肉体的ストレスをかけることで、交感神経を優位にします。交感神経は『闘争と逃走の神経』とも呼ばれていて、誰かと闘ったり、何者かから逃げたりするとき、人の体内には交感神経を興奮させる神経伝達物質が分泌され、交感神経が活性するんです。しかしストレスがかかることで人の視野は狭くなり、また、理屈っぽくなるともいわれています。これだけでは集中状態を維持するのには不十分。そこでストレスをかけた後にあえてリラックス状態をつくり、今度は人の視野を広げる副交感神経を優位にします。こうして、集中状態にしながら、かつ、落ち着いた判断を下して作業に取りかかれるようになるのです」(石川氏)

出展:「Heilung durch Glauben. Die Beweise. Selbstheilung in der neuen Medizin.」 2002/11 ハーバード大学医学部 Herbert Benson著

これらのステップが「爽快! 集中ステップ」にも応用されました。

「爽快! 集中ステップ」の手順

STEP1.内からストレスをかける→目標の行動を強くイメージする

まずは、「5分間で何問目まで解く」など目の前の課題にどう取り組むかを強く思い浮かべ、内側からストレスをかけていきます。

STEP2.外からストレスをかける→5回ジャンプする

次に、その場で5回ジャンプするなど、カラダを動かして心拍数を高めることで、外側からストレスをかけていきます。

STEP3.リラックスする→シーブリーズを首元Vゾーンに塗布する

最後に、シーブリーズを首元Vゾーンに塗布(V塗り)し、清涼感などによりリフレッシュすることで、「リラックス状態」に。すると、脳が集中状態に入りやすくなります。

このメソッドで特徴的なのは、シーブリーズを塗布する前にその場で5回ジャンプをすることです。

「ずっと座った状態だと酸素や血液が脳に巡らず、集中力が落ちてしまいます。軽くカラダを動かすようにその場でジャンプすることで脳に酸素と血液が送り込まれ、ストレスがかかった状態を再現します」(石川氏)

集中時間26%上昇、集中ポイントも向上した!

こうして「爽快! 集中ステップ」の検証実験が始まりました。検証実験の被験者は112名。中学生たちは「JINS MEME」を装着した状態で10分間の指定作業(後述)に臨みました。JINS MEMEでは、集中の深さ(=まばたきの頻度)、集中の持続力(=まばたきの強度の安定性)、カラダの安定性(=体姿勢の維持)を検知。加えてスマホアプリ「JINS MEME OFFICE」で「集中時間」と「集中ポイント」を計測します。

指定作業は「15種類のシルエットを見ながら9ピースのパターンブロック(形の異なる木片)を組み合わせる」というもの。112名は2グループに分けられ、A群は1回目の作業の後、「爽快! 集中ステップ」を実施せず、5分間インターバルをはさんでから2回目の作業を実施。B群では2回目の作業に入る前に「爽快! 集中ステップ」を実施しました。

実験結果はどうだったのでしょうか。1回目、2回目のA群・B群を比較すると、それぞれ次のような結果が示されました。

平均集中時間(10分間のうちで「質の高い集中=FLOW」の状態にあった時間)

■A群(集中ステップ未実施):1回目、2回目との差異は生じず
■B群(集中ステップ実施):1回目4.6分→2回目5.9分に上昇(26%の上昇)

集中ポイント…アプリ独自の測定基準で算出される集中状態のスコア

■A群(集中ステップ未実施):平均1.6ポイント減少
■B群(集中ステップ実施):平均4.1ポイント上昇

B群は「爽快! 集中ステップ」を行うことで、平均集中時間が1回目と比較して26%上昇。また、集中ポイントではA群が2回目作業でポイントを下げたのに対し、B群では4.1ポイントも上昇しました。

検証実験に参加した中学生に対するアンケートの回答でB群の中学生は、2回目(集中ステップ実施後)の作業について、約6割が「集中できた」、約7割が「頭がスッキリした」と回答。また「ブロックを解くのが余裕だった」「頭の回転が早くなった」と感じた中学生もおり、「爽快! 集中ステップ」が勉学中の集中力向上に大きな効果がもたらしたことが検証されました。

シーブリーズが受験生の必需品になる!?

デオドラントウォーターとしてだけではなく、勉学に取り組む環境において集中力向上に寄与することがわかった「シーブリーズ」。近い将来、受験に挑む中高生のカバンの中に必需品として常備されることが当たり前になるかもしれませんね。

(文:安田博勇、企画構成・編集:東京通信社)

シーブリーズで、集中力を贈ろう 爽快!集中ステップ実験

石川善樹(いしかわ・よしき)

石川善樹(いしかわ・よしき)

株式会社キャンサースキャン イノベーションディレクター/医学博士

1981年・広島県生まれ。東京大学医学部健康科学・看護学科卒業後、ヘルスケア系コンサルティング会社に勤務。ハーバード大学公衆衛生大学院修士課程を経て、自治医学大学より博士号を修得。

予防医学を専門とし、株式会社キャンサースキャンにて、社会を健康にするための各種プロジェクトや健康をテーマとした執筆活動に従事する。