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人機一体! JINS MEMEハッカソンのすべて:4月25〜26日に何が起こったのか

DEVELOPER SHOWCASE 2015.10.12

Engadgetとのタイアップにより2015年4月25日、26日の2dayにより開催された初のJINS MEMEハッカソン。2日間にわたる熱い開発の様子をレポート記事にてお送りします。

(※本記事はEngadgetの許可を受け、掲載された記事をそのまま流用しております。)

会場は、2日間とも飯田橋にあるジェイアイエヌ(以下JINS)本社。30階に位置する景観のよさに加え、全体的におしゃれなトーンで統一したオフィスです。このうち、メイン会場はオフィスルームにある中央のスペースを階段状に囲んだ空間。このスペースで講師陣の解説やチームのプレゼンテーションなどを実施。チームごとの作業はそれぞれ個別の会議室を割り当てました。

4月25日10時、iOSアプリエンジニア、デザイナー、マーケター、プランナーなど37人のチャレンジが始まりました。

Day1:JINS MEMEを知る、そしてアイデアソン!

まずは、JINS MEMEを知るところから。ここでは、講師陣からのガイダンスをかいつまんで紹介しましょう。

最初にJINS R&D室の井上一鷹(いのうえ・かずたか)マネジャーより、JINSの取り組みについて説明がありました。ブルーライトを低減するPCメガネ、花粉をカットするメガネと、JINSではこれまでメガネに視野矯正だけではない「新たな価値」を付加し、「機能性アイウエア」という市場を創出してきました。

彼らが、次に取り組んだのがセンシング・アイウエア。本来、自分の外の世界を見るのがメガネの役割なんですが、センシング・アイウエアは「自分を見る」メガネなのです。

基盤となる三点式眼電位検出技術は東北大学加齢医学研究所の川島隆太(かわしま・りゅうた)教授らとの産学協同で開発を進めてきたものです。JINS MEMEでは眉間と鼻パッドに独自の眼電位センサーを搭載し、まばたきと8方向の視線移動を捕捉します。テンプルエンド内に搭載した加速度センサーとジャイロセンサーで体軸や体幹といった頭の動きも計測できるようになっています。

では、それによって何が可能なのかというと、例えばまばたきの検知によって眠気度合いを判別できたり、集中度合いが測れたり、加速度センサーの値から歩いている状態の姿勢を検出したりできます。ウェアラブルデバイス以上の活用が期待されています。

今回のハッカソンでは、JINS MEMEが取得するこれらデータにAPI経由でアクセスします。APIについては、Rhizomatiks(ライゾマティクス)堀宏行(ほり・ひろゆき)さんから説明がありました。堀さんはJINS MEMEプロジェクトの発足時よりAPIの設計を担当しています。

APIにはリアルタイムモードとスタンダードモードの2つがあり、取得可能なデータやタイミングなど挙動が異なります。前者は動いているときのデータを細かく取得することに適したもので、後者はライフログなど長時間にわたるデータの計測や分析に適したもの。このあたり、具体的なサービスの仕様(内容)に関わってくる重要な部分です。

ガイダンスの最後は、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科特任准教授 Kai Kunze(カイ・クンツェ)さん。眼電位検出を利用した応用技術の学術的な事例などを紹介しました。

カイさんはアイトラッキングで脳の動きを検知する、顔の表情を捕捉することで行動を推測するなど、認知活動の支援を主なテーマとしており、人の生活を「より良くする」「何を変えればよくなるのか」を考えているとのこと。カイさんは「ユーザーは最初(ウェアラブルデバイスで)データを取るのが楽しくて使用するが、それだけではそのうち使おうとはしなくなるだろう。その先のステップが必要」なのがウェアラブルデバイスにおける課題だといいます。これは、午後のアイデアソンの大きなヒントになりそうなアドバイスです。

ガイダンス終了後、参加者のみなさんの自己紹介タイムがあり、その後、8チームの編成を発表しました。いよいよアイデアソン&ハッカソンの開始です。

「チームごとにメンター」制

今回、参加者が作業するスペースがそれぞれ個室となるため、各チームにメンターが入る形になりました(1人のメンターが2チームの担当を兼任する場合もあり)。通常メンターはチームに属さず、すべてのチームに平等に対応するというスタンスが多いので、これはハッカソンでは珍しい形式です。が、これは意外におもしろい結果につながりました。

(チームでさっそくお昼休憩に)

メンターはこの6人。みなさん、iOSアプリ開発、特にハードウェアと連携するサービス開発の経験が豊富なエンジニアの方です。

Aチーム担当メンター 古川信行(ふるかわ・のぶゆき)さん:フリーランスのシステムエンジニア。1980年鹿児島県霧島市生まれ。中小IT企業にて物流システム開発に従事。関連企業経験を経てフリーランスとなり現在に至る。現在は、ソフトウェアとハードウェアを融合した新規サービスの開発に取り組んでいる。

Bチーム/Dチーム担当メンター 島田工聖(しまだ・こうしょう)さん:1982年、富山県生まれ。東京大学在学中よりプログラミングアーティストとして活動。大学を中退後、オプトやカヤックなどを経て、株式会社アーツに入社しデジタル事業部の立ち上げに参加。片山宏明とユニットを組み、『生命』や『存在』をテーマにしたインスタレーションを作り続けている。国際ウェブデザインフェスティバル、TIAA、カンヌ国際広告賞ファイナリストなど受賞。

Cチーム/Hチーム担当メンター 衣袋宏輝(いぶくろ・ひろき)さん:フリーランスエンジニア。音大、美大院を卒業後、面白法人カヤックにエンジニアとして入社。カンヌライオンズ・国際クリエイティビティ・フェスティバル PR部門 Bronze、OUTDOOR部門 Bronze、モバイル広告大賞 ベストキャンペーン&ベストアプリケーションなど受賞歴多数。 2014年カヤックを退社後、多くのIoTプロジェクトに参加中。

Eチーム担当メンター 井上恭輔(いのうえ・きょうすけ)さん:1985年、広島県出身。津山工業高等専門学校専攻科卒。幼少期から電子工作を趣味とし、中学生時代にプログラミングに目覚める。全国高等専門学校プログラミングコンテストに4度出場し、3度の最優秀賞および文部科学大臣賞、1度の優秀賞受賞経験を持つ。2006年に情報処理推進機構が主催する「未踏ソフトウェア創造事業」に採択され、スーパークリエータの認定を受ける。2008年株式会社ミクシィに入社。2011年から1年間シリコンバレーに渡り、スタートアップの立ち上げに参画。その後、ミクシィに戻り新規事業としてDeployGateを立ち上げる。現在は米国に渡り、シリコンバレーで働いている。

Fチーム担当メンター 大島孝子さん(おおしま・たかこ)さん:1987年、北海道出身。公立はこだて未来大学卒、同大学院中退。高校時代パソコン研究部に所属し、NHK BS2 高校生ITキング決定戦というTV番組で全国3位、Web教材開発コンテスト ThinkQuest@JAPAN 2004で最優秀賞を受賞。2011年に、情報処理推進機構が主催する「未踏ソフトウェア創造事業」に採択される。2012年サイバーエージェントへ入社、同年10月に米国駐在員として渡米し、2014年にAT&T Internet of Things Hackathon and Accelerator SeriesというIoTでは最大級のハッカソンでFooDrawというプロダクトを製作して全米1位を獲得。現在はCyberZのソフトウェアエンジニアとしてUS事業の拡大に努めている。

Gチーム担当メンター 井上隆行(いのうえ・たかゆき)さん:NHN JapanでWebエンジニアとして勤めた後、Fril、cakes、Wantedlyなどのサービスでスマートフォンアプリ開発に参加。2015年3月に本のアプリ Stand をローンチ。

アイデアソン開始!

さて、13時。チームごとにお昼に出かけた参加者たちが戻ってきました。いったんメイン会場でアイデア出しについて簡単なレクチャーを受け、その後アイデアソンとなるのですが、今回アイデア出しはチームごとに進めることになっています。食事をしながらすでに話を進めているチームもあるようです。何しろ、今日の夕方には「何を作りたいのか」をチームごとにプレゼンするので、時間は3時間しかありません。

この時点でチームにはまだJINS MEMEを貸出しておらず、事前に貸出を受けていたメンターのJINS MEMEをさわりながら、またAPIで取得可能なデータをもとに機能を検証するなどしつつ、各チーム、ホワイトボードや付せんを使ってアイデア出しを行っていきます。

アイデア出しにいろいろな方法がありますが、今回最初にレクチャーがあったのは、Engadget電子工作部ではおなじみのマトリクスシートとアイデアスケッチシートを使った方法です。シート自体は使わなくとも、「いつ」と「誰」の軸で、誰のどういうシーンをターゲットを絞っていくかを行っているチームが多いようでした。

メンターが積極的にファシリテートするチームがある一方、基本はメンバーのディスカッションに任せ必要な場合に出ていくというような立ち位置を取るメンターもいたり、チームごとに運営方法はさまざまだったのも印象的です。

アイデアの決定は多数決であったり、とことんまで議論を詰めて納得を得ようするチームもあり、これもさまざまです。

Day1:中間プレゼンからハッカソンへ...

Day1の夕方から、アイデアソンのプレゼンテーションが始まりました。講評は、特別ゲストの情報科学芸術大学院大学[IAMAS]小林茂(こばやし・しげる)教授とライゾマティクス堀さん、さらに「JINS MEME」プロジェクト担当のJINS佐藤さんです。お三方から具体的なアドバイス、技術的なツッコミなどが出て、熱い議論になりました。

例えば「自分が作業に集中できる音楽を判定してプレイリストを作ってくれるアプリ」を考えているというAチームに対して「止めるときやキャンセルしたいときの操作はアプリに戻るのか? アプリ側に戻らず、デバイスで操作できるとよいのでは」(小林さん)「最初の"集中できる音楽"というデータを収集する部分、ユーザーにどうモチベーションを持たせるのか?」(佐藤さん)など。

また「姿勢やバランスを取る」「ライブ会場などで盛り上がっている感情をステージ側に反映するシステム」などを考えているというGチームには「アイデアがまだ断片的な場合など、一度想定する使用シーンを自分たちでやってみると何かわかることがあるのでは」(小林さん)「JINS MEMEの両手が空くという特性がうまく使えるかがポイントになりそう。両手が空いたときの自然な動作がトリガーにつながるといい。人はストーリーがないとなかなか行動しないので」(堀さん)というような具体的なアドバイスが多々ありました。

このほか、チームのアイデアソン後のプレゼンは以下のとおり。

Bチーム:「入眠しやすい環境を作るシステム」や「見えない心理を可視化する(心理丸見えポーカーなど)アプリ」「飲み会盛り上がり計測アプリ」

「"環境を作る"のは寝るときでなくともいい。シェアオフィスで集中したいときとか。別のシチュエーションを考えてみるのもおもしろい」(小林さん)
「"入眠しやすい"よりも、入眠したら灯りを消してくれるとか。ポーカーは"誰"が"どれ"を見るかでかわってくる」(堀さん)

Cチーム「絶対に眠らないような会議システム」と「失敗しないカメラ(笑った瞬間やまばたきをしていない状態で自動シャッター)」

「『失敗しないカメラ』については、まばたきの検知は事後なので予測は技術的には難しい。『絶対に眠らないような会議システム』については、眠っているところを自動的に撮るよりも眠っている人が会議にいたら話すほうがもっと工夫をしようという方向にベクトルをふってもいいのでは?」(堀さん)
「会議の意義を、効率を上げるという意味で考えほうがよい。あるいは、盛り上がっているところを撮るとか」(小林さん)

Dチーム:あえて「世界を変えないもの」。集中してはいけない、眠ってはいけない「the ZEN」アプリ

「コンセプトがおもしろい。どのデータを組み合わせて禅の状態を表現するのか気になる」(佐藤さん)
「役に立たないアプリというのがおもしろい」(小林さん)

Eチームはコンビニ強盗対策、タクシー強盗対策などに使えるセキュリティシステムの提案

「誤検知をどうするか? が課題では」(佐藤さん)
「無線は絶対につながるというものではないので、100%が確保できないとセキュリティシステムとしては難しい。アシスト的な位置づけならいいかもしれないが」(小林さん)

Fチーム:婚活デバイス「Eye Sync」。シンクロ率を競う+相性診断できるパーティグッズ

「JINS MEME だけでは空間における視線絶対値を取得できないため、"見つめ合い"を検知できない。なので具体的な実装をどうするのかが課題。仮説として、よいコミュニケーションではまばたきが同期するという説がある」(堀さん)
「"見つめ合う"以外に、他の要素を入れることで、話が盛り上がったりするという展開になるとおもしろい」(小林さん)

Hチーム:目を閉じたときにに現れるパラレルワールドを表現するアプリ「Pallarels」。心の声を聞かせる電脳通信

「"目を閉じている"という定義はないが、瞬き検知していない状態を仮に目を閉じているとすることで実現できるかもしない」(佐藤さん)
「プレゼン資料のイラストのテイストがもういい感じ」(小林さん)

また、参加者同士も活発に意見を交わしました。特にEチームのセキュリティシステムには参加者からのコメントも多く、やはりセキュリティは誰にでも身近なテーマなのでしょう、テーマへの食いつきを強く感じました。

各チームのプレゼンが終わったところでコメントを持ち帰り、以降、そのままハッカソンに突入します。まだアイデアが絞りきれていないところもあるようですが、大丈夫なのでしょうか? 泣いても笑っても明日の最終プレゼンがゴールです。

最終プレゼンの時間までに、コンセプトモデルが出来上がるのでしょうか?

(プレゼンテーションの終了後、JINS MEMEを試す小林さんと堀さん)

Day2:「デバイスにつながらない!」の阿鼻叫喚

JINS MEMEハッカソン、続いてはDay2の様子から。深夜まで残って作業をする人、徹夜で作業する人、自宅で持ち帰って作業する人……と参加者それぞれの動きがありつつ、あくる日を迎えました。

朝の集合のタイミングで「どのくらい手が足りないのか?」「何の部分が足りていないのか?」「それに対し、どう対応するか?」などを整理してから、チームごとの作業に入ります。

最終プレゼン(デモ)までカウントダウン開始!!

(Aチームメンターの大島さんがプロジェクターにカウンターを表示。あと5時間余り!)

さっそく作業のすり合わせや足りない部材を買い出しに行く、コーディングする、UIを作るなど、個々の作業を進めていきます。

JINS MEMEは昨日のアイデアソン後の中間プレゼン後に各チームに2台ずつ貸出しています。

会場では20台以上のBLE(Bluetooth Low Energy)デバイスがあちこちにあるという状態。デバイスとの通信部分の開発に廊下に出たり、とにかくあちこち遮へいされるところを探すなどの状況が生まれていました。

デモンストレーションは大事な要素

14時を回るとあちこちのチームで、プレゼンの準備も佳境になってきました。動画や写真を撮影したり、ナレーションの文言をチェックしたりしている声が聞こえます。

もちろん、実装作業もまだ残っている感じです。最終発表に向けて方針変更するチームもありました。複数のデータを使う予定を変更して、1つのデータだけで「やりたいこと」を見せるというしぼり方です。

ハードウェアから取得できるデータを何らかの形でトリガーにする場合、実際に送られてくるデータを検証し、最適な形でアプリ側で処理できるような下準備が必要です。残った時間から複数のデータを対象にすることが難しいと判断したためです。ゴールに向け、臨機応変に対応することが重要になってきます。

Day2:果たして、最終プレゼンは?

17時タイムアップ。今回、講師陣の審査による大賞のほか、参加者の投票による会場賞が設けられることがサプライズで発表され、いよいよ最終プレゼンに!

Aチーム:yaruki.fm

中間発表のとおり、「自分が作業に集中できる音楽を判定してプレイリストを作ってくれるアプリ」です。Webのアーカイブから「α波を出す音楽」を収集して最初のプレイリストに登録し、集中できる音楽を聴けるアプリ。集中できない場合首をふることでスキップしたり、JINS MEMEを外すことで曲がストップする仕組みです。集中度はまばたきから判定します。現状、リアルタイムモードで動かしているが、実際にはスタンダードモードを考えているとのこと。
「普段の仕草がアプリの動作を邪魔するのでは? 設定に工夫か必要」(佐藤さん)
「脳波系の研究は科学的な裏付けがされていないのでちょっと危ない部分もある」(堀さん)

Bチーム:JINS MEME PLUG

(眠りに落ちると照明と扇風機の電源をオフにする)

環境と人をつなぐシステム。2台のMacBookをOSC通信で接続し、1台はJINS MEMEとの通信、1台はそれを受けてArduino経由でリレー式タップを使って、照明+扇風機をオフにできるというもの。眠った判定はリアルタイムモードで「まばたきが一定時間閉じたこと」で行う仕組みです。
「Macを経由することでリアルな電気を消すなど実装できたのはすごい」(佐藤さん)
「技術的まだ考えられるところはあるが、この短時間でできたのはすごい。自動的に消灯するということだけではなく、自宅に帰ってきた時に自動的に点灯するなどしたいのであれば、機材構成は変わってくる」(堀さん)
「すごくよいと思うが、コンテキストによって、コンフィギュレーションによって判定が変わってしまうことがあるので、それをどうユーザーに説明するのか、考える必要がある」(Kaiさん)

Cチーム:あいのてみーむ

会議をおもしろくするシステム。気持ちを汲み取ってBGMを流すというもの。加速度センサーの値で人がうなづいたことを検知し、それをトリガーに音を出すという仕組みです。会話を楽しくして発言を活発にしようというもの。
「ミーティングに評価を見える化は便利。"休憩したら"など出すのもいい」(Kaiさん)
「このアプリから、"会議が効率化"されるまでのストーリーがちょっと見えない。ロジックのつめが必要かも」(堀さん)
「うなづいているジェスチャーに効果音が入ることで、相手に不快感を与えないよう考慮が必要。音を鳴らすかはオプションでいい。まずは会議の振り返りに使える形にする。打ち合わせ時に、割り込みしていいかどうかの判断に使えるといい。いまは集中しているからやめようとか。集中していないと、ブレイクタイムに。打ち合わせという密室と外部とのつながりを考えるとおもしろいのでは」(佐藤さん)

Dチーム:the zen / the zen pro

集中していない状況を優しくユーザーに伝えるアプリ「the zen」、コンセントレーションを高めるアプリ「the zen pro」の2つを作成。共通部分を抽象化して開発することで2つの案を進めることができています。データはリアルタイムモードの目の動き、視線のズレを煩悩とする判定になっているとのこと。
「その人にとっての体感値が難しいアプリ、チューニングができてくるとより使いやすい」(佐藤さん)
「コンセプトワークもプレゼンも、デザインもいい。会社作れるくらい」(堀さん)
「2つともよかった。アプリデザインの統一感があるともっとよい。ただ、ターゲットが違う?」(kaiさん)

Eチーム:MEMERY SHOW

自分で見た景色を感動とともに記録、共有するシステム。RICOH THETAと組み合わせて、360度撮影した画像から視線、目の動きなどを使って、自分が集中して見ていた場所(感動)を伝えるというもの。車載などを想定、RICOH THETAの向きとJINS MEMEの角度のキャリブレーションの2つをセットで保存し、まばたきの回数を見とれ度(=まばたきの周期が少ないと見とれている)にし、見とれ度が高い部分にエフェクトをつけて表現しています。

「車の運転中など、キャリブレーションの維持が必要。積分誤差でずれてくるので、車の加速度センサと組み合わせるなど工夫が必要では?」(Kaiさん)
「意識していないときに写真が撮れるのはおもしろい。自分ではわかっているつもりでも、新しい発見があったりするかも」(堀さん)
「写真を撮る方向を加速度で決めている場合、実際の頭の向きと加速度の値で判定した方向が一致しない場合があるかもしれない。(車の進行方向と頭の方向が一致しない場合など)サービスは魅力的なので、その部分を解決してほしい」(佐藤さん)

Fチーム:Eye Sync

2台で実行するゲームアプリ。「紳士」と「女王様」で見つめ合って、目をそらしたほうが負け、相性診断もあり、相性度は長さで判定します。本来はまばたきのシンクロ率で相性を判断したかったが、そこまではいかなかったので、視線の合う時間にしたとのこと。「紳士」と「女王様」の装飾はあったほうが近づける( 10cm)という発見と、ゲーム性から。
「合コンアプリとしておもしろい。男と女で接近するというはあり。ガジェットのアプリとしてみんなで楽しむゆるさにはいい。そこをもっと尖らすといい」(佐藤さん)
「見つめあって相性がよかったらLineアカウントが交換されるとか、もう1歩進むともっと魅力的になる」(堀さん)
「コンセプトもデモも非常によい。JINS MEMEにアクセサリ的につけるのはおもしろい。合コンの目的外にも、社内、新人研修とかにも可能性あり」(Kaiさん)

Gチーム:イベントをもっと盛り上げるMEME

視聴者とステージの一体感を曲と体の動きをシンクロさせることで表現したもの。現状はXの加速度、二人で同じように動くとシンンクロ度が上がるというもの(残念ながらデモでは手動だったが、データは取れていました)。位置情報にマッピングして選別できるようにするというのは考えているとのこと。
「アイデアもコンセプトも気になる。シンクロはポイントになる。ユーザーが少なければグラフでわかるが、群衆になったら見つけにくくなるのでは?」(Kaiさん)
「おもしろい。ライブ系は実はいろいろ出ていて、それらとの差別化を考えることは必要。両手が空くという特性は重要。パート分けされていてどこが盛り上がるかなど、視覚化するのもおもしろい」(堀さん)
「会場の大きさ、人の多さでシチュエーションが変わりそう。場合わけして考える必要はある。野球観戦のウェーブとかはおもしろいし、やってほしい」(佐藤さん)

Hチーム:Pallarels

目を瞑ると偉人の声が流れてくるアプリ。目をとじてしばらくすると、まぶたがピクピクする、体が揺れてくるという特徴をトリガーに音声を流すというもの。
「音声ベースのARというコンセプトは気になる。声は、ゲーミフィケーションにも使える」(kaiさん)
「すごくいいなと思ったけど、バックグラウンドでいい。アプリが起動していることを意識させないほうがいい。バカっぽいところ、親密なところもあり、おもしろい」(堀さん)
「JINS MEMEで取れるデータを使うところは最小限にして、デザインでおもしろくしているところが特徴。操作をさせないユーザビリティが必要。課題は、電話がかかってきたら、かな」(佐藤さん)

すべてのチームのプレゼンが無事終了しました!

このあと、気になる結果発表は懇親会後です。その前に、全員で記念撮影。

大賞はFチーム「Eye・Synchro」

会場賞はHチームの「降臨」、大賞はFチームの「Eye・Synchro」という結果。Fチームはバランスよく完成度が高かったことが評価のポイントだったそうですが、かなりの僅差だったようです。会場賞にはJINSのメガネ1年分、大賞にはメンバー全員に開発用のJINS MEME βを贈呈しました。

会場賞はHチーム、おめでとうございます!(両腕で抱えている賞品は12カ月分、つまり1年分のJINSのメガネです!)

大賞のFチームです! おめでとうございます!!

本記事で紹介した、今回のハッカソンの作品の数々、実際にさわっていただけないのが非常に残念なのですが、もしかするといくつかのアプリはJINS MEMEの一般発売の時期にリリースされているかもしれませんね。

(Fチーム「Eye Sync」の紳士と女王様メガネ)

今回のこの試み、まだ手にしたこと、使ったことのないデバイスを使ったアプリやサービスを作るというアイデアソン&ハッカソンでしたが、すべてのチームが無事にコンセプトモデルをアウトプットするというゴールに到達できたのは「すごい」の一言です。また、メンターの効果が、各人のさまざまな方法で十二分に出たハッカソンだったといえるのではないでしょうか。

※本記事はEngadgetの許諾を受け、掲載された記事をそのまま流用させていただいております。